地域活性化の成功事例が少しずつ増えてきました。その背景にあるのはインターネットの活用であり、うまくアピールすることで海外からの旅行者も呼び込めます。これまで高齢者向けの施策を多く実施していた地方自治体もあります。なぜなら、若者よりも多くの資産を持っているので、積極的に使わせることが効率的だったからです。
しかし、高齢者には節制の習慣が深く浸透しており、狙い通りの効果を得にくいことが分かりました。たとえば、猛暑でも電気代を押さえるためにエアコンを使用しないケースも多いです。そのような人たちに資産の消費を呼び掛けても、快く応じてもらうのは困難です。最後まで消費しようとしない可能性も十分にあります。
そこにこだわり続けるのは得策ではないと気付き、ターゲットを若者に切り替えたというわけです。とはいえ、いきなり若者の関心を掴むのは容易ではないでしょう。この対策としてよく行われる地域活性化の手法は、アニメ作品など若者受けが良いコンテンツとのコラボです。そのコンテンツが入口となって、地域活性化の施策にも興味を持ってくれる見込みがあります。
たとえば、映像作品の中に地域が登場すると、そこを訪れたいと思う人は少なくありません。なお、それで成功しても基本的には一過性なので気を付けましょう。コンテンツの影響が小さくなったときは、自治体が持っている本来の魅力で勝負しなければなりません。これに成功すれば長期的な収益の拡大も見えてきます。